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劇団あかぺら倶楽部の次回公演!!
劇団あかぺら倶楽部15周年記念公演 第25回公演 『法王庁の避妊法』 6月29日(水)〜7月3日(日) 場所:東京芸術劇場小ホール2にて 作/飯島早苗・鈴木裕美 演出/水鳥鐵夫 ローマ法王庁が唯一認めた避妊法「オギノ式」。それを発見したのは、日本のある病院の、一介の産婦人科医・荻野久作であった。彼を取り巻く人々の愛らしくも滑稽で、感動的な「生命」の物語。 高木さんは産婦人科医・荻野久作役で出演!! ※チケット発売は4月24日(日)開始。 詳細はこちらあかぺら倶楽部HPにて
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※1 「異聞 西遊記『孫悟空-花果西遊妖仙奇譚-』」(2004.1.17〜1.25) 声優、舞台にと活躍する実力派の3人、山口勝平さん、関智一さん、そして高木さんの演劇ユニットでの一作。3人が孫悟空にふんし、舞台上で大あばれ。笑いあり、涙ありの傑作。DVDも発売中。
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どんな現場でも、たくさん吸収したい
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――― 舞台とアニメーションなどのTVに出演するマスコミの仕事の両立はいかがでしたか?
若い頃はアニメーションの仕事と舞台とを結構ぎりぎりのスケジュールでこなしていた時もあったんですが、今は割と余裕を持ってやるようにしています。アフレコは瞬発力、舞台は持久力みたいに考えているところがあるので、舞台はどうしてもそのための時間が増えてしまいます。
今年の1月にルー大柴さん主演の『ブルーな日々 あぁガス欠!』という舞台に参加したのですが、楽しかったですね。様々なジャンルで活躍されている方々とご一緒できて色々なお話しが出来ました。声優の仕事というのは東京でしかないのですが、もっと色々飛び回りたいなぁなんて思ってしまいました。 |
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声優の仕事も舞台も、はじめは自然体で
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――― 舞台と声優としての仕事というのは根本的に違うものなのですか?
芝居をするという意味では変わりは無いと思います。 まぁ僕も舞台の何たるかとか、声優の何たるかを全て知っているわけではないので偉そうに言えませんが、僕なりに思うには、声優の仕事というのはやはりある程度の瞬発力が必要なんじゃないでしょうか。本番は1回しかありませんからね。それに向けて2回程、時には1回だけテストして本番に臨みます。
舞台はやはりライブだと思います。生ものです。お客さんの反応も毎日微妙に違いますしね。お客さんの雰囲気で会場もひとつになります。いやならなかったりして・・・どうしよう(笑)。 その為に稽古を積むんだと思います。
――― 今まで数々の作品に出演されていらっしゃいますが、キャスティングというのは、全てオーディションなのですか?
基本的にはメインはオーディションですね。オーディションで自分が感じたまま演じてみて、それが気に入られたら受かるという感じです。『機動新世紀ガンダムX』では最初別役でオーディションに行ったのですが、後日ガロード・ラン役でもう一度受けてくれと言われ、それで受かってしまいました。
僕はオーディションのときはなるべく自然体で臨むようにしています。無理に声を作ったりするとレギュラー期間中に声をおかしくしてしまうかもしれませんし。だから自分の自然な演技と声質を聞いてもらって判断してもらおうと考えています。それが認められれば、原作があるものなら買って読んだりして、収録に向かうようにしています。
打てば響くみんなとの稽古は刺激的だった ――― 以前、山口勝平さんにインタビューをさせていただいたときに『さんにんのかい』での素敵なエピソードをいくつもうかがいました。高木さんにとって『さんにんのかい』はどのような感じでしたか?
『さんにんのかい』は元々山口勝平くんと関智一くんとで温めていたプロジェクトなんです。まずは「新撰組」をやろうって。そこへある時僕に一緒にやらないかって誘いの電話が来て・・・。僕は不器用ですから、稽古に入る前に先に本を読ませて頂くタイプなんですが、この時は違いましたね。本より先にこの2人とやってみたいって思ったんです。
劇団21世紀FOXの看板役者である勝平くんと劇団ヘロヘロQカムパニーの座長でもあるちいち(関智一さん)とは、よくアフレコ現場でも一緒に仕事をして、普段から個性的で魅力的なのは知っていたのですが、先程も言ったようにアフレコは瞬発力って感じですから、この2人と1ヶ月でも稽古を共にしたらどんな「新撰組」が出来るんだろうと、とても興味が沸きましたね。
思ったとおり稽古は毎回楽しかったですね。打てば響くって言うんですかそんな感じで。刺激し合い、ふざけ合いながら、時には真面目に語っちゃったりして、殺陣もあったんですが、演出家ともスタッフさんとも、なんだか皆で作った舞台って感じでしたね。
稽古は深夜稽古の連続でした。夜も3時を過ぎると疲れと共にナチュラルハイですよ。刀持って下ネタだらけ・・・(笑)っておいおい! 朝6時頃まで稽古したら、それぞれがそのまま10時のアフレコ現場へ。で、その夜また23時から稽古という具合です・・・。
本番まで時間が無いというのもあったんですが、真冬の中、気合いで風邪も引かず、もう人間業では無かったですね。でもやめられないんです。稽古するんですよ。こいつら本当に芝居好きなんだな〜って思いましたね。あ、いやチャンバラが好きだったのかな?(笑)
舞台も大成功。その後第2弾の「西遊記」へと続いていくのです。やはりお客さんに楽しんで頂けると疲れも吹っ飛びますね。 |
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『さんにんのかい』の第2弾公演は、「異聞 西遊記『孫悟空-花果西遊妖仙奇譚-』」(※1)。
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孫悟空を演じる高木さん
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――― 芝居をやる上で健康にはどのように気をつけていますか?
僕はお酒も飲むし、タバコも吸いますし、規則正しい生活もしていません。体に良いことはあまりないですね(笑)。
ですが、無意識のうちにケアはしているのかもしれません。以前、舞台の本番中に声が出なくなって、耳鼻科で注射をしてもらってから本番に臨んだことがあるんです。声が出ない時って周りに多大な迷惑を掛けますが、その掛けている自分が本当は一番悔しいんですよ。だからそれ以来、そうならないように何気に気は遣っているかもしれませんね。 |
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芝居でたくさんの人を元気にしたい
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――― おかしな質問かもしれませんが、どうしてそんなに芝居が好きになったのですか?
どうしてなんでしょうねぇ(笑)。元々好きだったというのもあるんでしょうが、やはりやっていく中で、もっと欲が出てくるんじゃないんでしょうか?
観てくださったお客さんから「元気になった」とか「勇気をもらえた」なんて感想を頂くと、逆に僕の方が元気もらっちゃったりしますね。以前ちょんまげ物の芝居で三下の役をやったんですが、お見送りのために劇場の外でお客さんを迎えた時、頭真っ白のおばあちゃんが僕の前で「あんたワルだね〜」って言ってくれた事があります。あれは嬉しかったですね・・・。
あとは、稽古場が楽しくなくてはと思いますね。もちろん本番こそ楽しんではいますが、やはり稽古場が楽しくなくては良い芝居って出来ないじゃないでしょうかね・・・。
次号(4/6配信)もお楽しみに!! |
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