Photo 365 MAGAZINE & DIGITAL PHOTO LABOS
2006.04.17
vol. 75
写真を仕事にしたい人、写真家になりたい人はもちろん、
写真に興味のある人なら誰でも楽しめるメールマガジンです。
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こんにちは。写真を撮ること、観ることが好きな人に、お届けしている雷鳥社メールマガジン「Photo365MAGAZINE&DIGITAL PHOTO LABO」エディターのイタガキです。ご愛読いただいているみなさま、編集部の諸事情によりご無沙汰してしまいすみませんでした。お待たせいたしました、今週からまたはりきって配信してまいりますので、今後ともご愛読どうぞよろしくお願いいたします。今週は、新進気鋭の若手写真家・澤田知子さんの登場です!! 雷鳥社編集部でも、ぜひお会いしたい方のお一人でした。たくさんお話をお伺いできましたので、ロングインタビューでお届けしてまいります。どうぞ、お楽しみに!!
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私が写真を撮るワケ
セルフポートレートは私にとって一番の表現のかたち 写真家・澤田知子インタビューVol.1
お見合い写真、そして卒業アルバムの写真…作品に写っている人物はなんと、すべてご本人!! 自らが変装し、その写真を撮るという独自の表現方法で、たくさんの人の目をひきつけている、新進気鋭の写真家・澤田知子さんの登場です!! 今注目のアーティスト・澤田さんはいったいどのような方なのでしょう。ロングインタビューで、いろいろな角度から迫ってみます。どうぞお楽しみに!!
■ Profile ■
澤田知子(さわだともこ)
1977年神戸生まれ。成安造形大学写真クラス研究生卒業。現在は同大学の非常勤講師。在学中に2000年キヤノン「写真新世紀」にて特別賞を受賞。自ら変装して作品を撮るという独自の表現方法で新進気鋭の若手アーティストとして注目され、「ID400」、「OMIAI♡」など精力的に作品を発表する。2003年には木村伊兵衛写真賞を受賞。その活動は日本だけにとどまらず、アメリカ、ベルギー、韓国など数多くの展覧会にも出品、国際的にも活躍し続ける。最新作は『Scool Days』(青幻舎)。
公式HP
NEWS LETTER
School Days
青幻舎/2006年3月発売
2‚940円






















OMIAI♡
青幻舎/2‚940円












































ID400 
青幻舎/2‚940円



ダンボールに毛糸のかつら
新進気鋭の写真家、澤田知子。1977年兵庫県神戸市生まれ。
四人家族の長女で、弟が一人。家族みんな仲が良く、その環境のおかげか、澤田さんは、誰とでもすぐに仲良くなれる、明るく元気な子に育っていった。

「子供の頃は…いたって普通の子だったと思いますよ(笑)」

「父は自営業で、母は父の仕事を手伝っていて、ごく普通の家庭です。家族の中に、特に芸術関係に興味がある者がいたわけでもないですし、私自身も、小さい頃は、特別に美術に興味があるということはなかったですね。ただ、幼稚園生の頃から手先は器用で、折り紙をしたり、ビーズに紐を通して遊んだりということはよくしていました。絵もよく描いていましたね」

「お姫様の絵などを描いていたから、当時はそういったものに憧れていたのかもしれませんが…具体的に“将来なりたいもの”というのは特になかったですね」

子供の頃の変わったエピソードは?
「そういえば…2年くらい前に、幼稚園の園長先生と担当して下さっていた先生が、新聞で私の展覧会の記事を見て、会場に来てくださったんです。ちょうど私も会場にいたので、お会いできて話をしていたんですよ」

「すると、先生が『幼稚園のときにね、あなたはダンボールに毛糸を貼ったかつらを被っていたのよ』っておっしゃたんですよ。『今は、かつらを被って色んな姿に変装したりしているけれど、小さい頃からそういうことが好きだったのね』って。私はまったく記憶がないんですが、それが今の私につながる、幼い頃の変わったエピソードですね(笑)」

やっぱり、子供の頃から“いたって普通の子”ではなかった?!のかもしれない。
「人は人、自分は自分。礼儀正しく、でも奔放に!」
海外でも個展を開催し、国内のみならず海外でも高い評価を受けるようになった現在でも、澤田さんは神戸の実家を拠点に活動を続けている。

「両親とは本当に仲が良くて、今でも作品作りにめちゃくちゃ協力的ですね。別にアートだからということではなくて、子供がしたいと思うことを出来る限り応援する、というタイプの両親なんです」

「作品を作っている時に、ポラロイドを部屋に並べていると、親が見に来て『これが面白い』とか、色々と意見を言ってくれます。両親が私の作品の一番最初の観客ですね。今でもすごく応援してくれています」

そんなご両親から受けた影響や、“この親にして自分あり!”と思えることは?

「今にして思えば…『人は人、自分は自分』ということをよく言われてきたなぁと思いますね。それと、『礼儀正しく、でも奔放に!』ということですね」

アーティストとしてデビューし、世界中のメディアからインタビュー等を受けるようになって、改めて自分が親からうけた影響というものを考えるようになったという。
こんなに笑われるのか〜
関西→大阪→吉本興業→お笑い。現在、日本中でお笑いブームの勢いはとどまることを知らないが、澤田さんが生まれ育った街・関西といえば「お笑い」というイメージを持っている人は少なくないだろう。そんな関西で生まれ育った人どうしの会話を聞いていると、自然と“ボケ”と“ツッコミ”の掛け合いになっているという人もいるが・・・。

「やっぱり、関西で育ったことの影響はあると思いますね。私も小さい頃から吉本のお笑いは見ていました。家に帰れば『吉本新喜劇』(笑)」

「だいたいバレるんですよ。私の写真を見ただけで『この子関西の子でしょ』って何故か言われるんです(笑)。学校を卒業して、まだまだ無名の頃、私の作品を見た美術関係者の方には、大抵(笑)。だから、少なからず関西にいた影響というのはあると思いますよ」

「だからといって、人を楽しませたいとか、笑わせたいという特別な思いはなかったんです…。でも、デビュー作から、私の作品を見て笑う人がすごく多い。『こんなに笑われるのか〜』って思いました(笑)」

「今でも作品をご覧になって、“笑う”という反応をしめされる方が一番多いんです。私は、笑わせるために作っているわけではないんですけど、結果的にいつも笑われる…。それは、世界中というか、今まで訪れた国の方すべてがそうでしたね」

「東京がどう…ということはないんですが、関西では、なんかアホなことを一生懸命やるんですよね。『あんたアホやなぁ!』って言われることが最高の賛辞、ということがあるんです。そういう感覚っていうのも、関西だからこそだと思います」

「でも、関西で生まれ育った私にとっては、それが当たり前なんですけど」

作品に対する反応も、関西と関東では若干の違いがあるという。

「関西の人は、ダイレクトに感想をぶつけてこられる方が多いのですが、東京の展覧会では、あまり直接話しかけられることがありませんね。笑い方も東京では、作品を見てクスクスッていう感じで笑っている方が多いんですが、関西は、一人でも『ハッハッハー、面白いな〜』って笑います(笑)」

「笑ってもらうことが目的ではないですけれど、表現の大小に関係なく“笑う”という、ひとつの感情が動くというのは、作り手としてはすごく嬉しいですよね。それは、共感する何かがあるということですし、笑うことで私の作品に入り込んでいただければ、やっぱり嬉しいですから」


次週(4/24配信)もお楽しみに!!

写真


今週のPICK UP


【写真展】
稲越功一写真展「遠い雲、中國」
■5月16日(火)まで 日曜・祭日休館
キヤノンギャラリーS
東京都港区港南2-16-6 キヤノンSタワー
■10:00〜17:30 (4月21日は20:00まで)

【写真展】
鷹野隆大「イン・マイ・ルーム」
■第31回木村伊兵衛写真賞受賞!
■4月23日(日)まで 入場無料
NADiff
東京都渋谷区神宮前4-9-8カソレール原宿B1
■11:00〜20:00 無休
■問い合わせ 03-3403-8814 

【写真展】
武田正彦 写真展「フランス野菜」
■4月17日(月)〜4月22日(土) 日曜・祭日休館
キヤノンギャラリー 銀座
東京都中央区銀座3-9-7
■10:00-19:00(最終日は16:00まで)
■問い合わせ 03-3542-1860

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編 集 後 記
春ですね。入学式、入社式のシーズンです。新年とはまた違った意味で、新しい気持ちになる季節ですよね。新しい環境に入って、新しいことを始めるときのあの気持ち、懐かしいですよ〜。学生の頃は、春ってなんか胸がざわつくような感じがして、特別に“好き”という思いはなかったんですが、社会人になってからかな〜桜の花がきれいだな〜と改めて思ったり、春をあたたかい気持ちで迎えられるようになったのは。今は、春も他の季節と同じように好きです。(Mariko Hanaoka)
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