Photo 365 MAGAZINE & DIGITAL PHOTO LABOS
2005.12.26
vol. 66
写真を仕事にしたい人、写真家になりたい人はもちろん、
写真に興味のある人なら誰でも楽しめるメールマガジンです。
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みなさん、年の瀬も迫ってまいりましたが、元気にお過ごしですか? 
写真を撮ること、観ることが好きな人に、お届けしている雷鳥社メールマガジン「Photo365MAGAZINE&DIGITAL PHOTO LABO」エディターのイタガキです。今週はフォトジャーナリスト・写真家の大石芳野さんの4週目です。今年最後の号となります。最終回のメッセージは来年までのお楽しみにしていてください。では、今週もどうぞお楽しみ!!
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デジタル写真の学校 遂に11月開講!
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私が写真を撮るワケ
知りたい、伝えたい、その想いが写真の原動力。写真家・大石芳野インタビューVol.4
フォト・ジャーナリストとして、単身、各国を取材しつづける大石さん。戦争や内乱の中で生き続けている人々の暮らしを記録し続けるというのは、私達の旅行とは訳が違います。今週は、そんな大石さんが取材の際に持っていく具体的な機材のお話など、貴重なお話をお届けします。
■ Profile ■
大石芳野(オオイシヨシノ)
東京生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業後フリーランスに。学生時代に訪れたベトナムに衝撃をうけ、ドキュメンタリー写真家として戦地や内乱の中で暮らす人々を撮り続けている。活動は、アジア、ヨーロッパなど世界各国に及ぶ。『沖縄に活きる』、『夜と霧は今』、『カンボジア苦界転生』、『アフガニスタン 戦禍を生きぬく』などの写真集をはじめ、著書に『あの日、ベトナムに枯葉剤がふった』など、数多くの作品を発表している。『ベトナム 凛と』にて土門拳賞など受賞も多数。最新作は『子ども 戦世のなかでー大石芳野写真集』(藤原書店)。現在は東京工芸大学教授として後進の育成にも力を注ぐ。
『子供戦世のなかでー大石芳野写真集』
7‚140円/藤原書店/2005.10




















『ベトナム凛とー大石芳野写真集』
9‚450円/講談社/2000.10




















『アフガニスタン戦禍を生きぬく―大石芳野写真集』
10‚500円/藤原書店/2003.10



機材の基本セット
取材撮影となると、長かれ短かれ、自分のフィールドを離れての撮影になる。普通の海外旅行であっても、一度現地に行けば、必要な物が手に入らないことは多々ある。フォトジャーナリストにとって大事なのは、もちろんカメラ機材。一度の取材には、いったいどれくらいの機材を持っていくのだろう。またどんなものが必要なのだろうか。大石さんが取材に出る際の、基本セットを伺ってみた。

◆カメラボディー◆

ライカM6を2台常備。あと1台は予備として使わずにすめば幸い。
一眼レフカメラ。
記念撮影用カメラ1台。


◆レンズ◆

21・35・50・90 mmの4本は常備。
その他135mmなど。
一眼レフカメラでは200mmまでのズームとマクロレンズ。

一眼レフカメラはキャノンEOS1N、ニコンF2を持っていて、その使い分けは、気分によるという。

「EOSは初めてオート機能のついた機種を買ったんですが、望遠のとき便利ですね」

また、仮に一ヶ月の取材と仮定した場合、フィルムはどのくらい持参するのだろうか。

「フィルムはいつも白黒とカラーの両方を持って行きます。1ヶ月であれば、だいたいカラーを70〜80本、白黒が60〜70本かな。白黒の方が若干少ないかな。どちらも100本以内ですね。記念写真用のカメラにはネガフィルムを使います。ネガフィルムは手に入れば買うこともありますが、基本的に現地でフィルムを買い足すということはほとんど無いですね」

すべての機材をカメラバックとトランクに分けて詰め、大きなトランク2つを担いでの渡航になり、それだけでも重労働だ。
大石さんとともに各国を旅したカメラバックとトランク。
それでも続けるのは、伝えたいと思うから
「この仕事をやめようと思ったことは?」という質問に、大石さんは「何度もありますよ!」と答えた。

「もうこんな大変な仕事はやめようって。でもそれは、自分が危険な目に遭うからとか、怖いからということではないです。そんなことを思っていたら、初めからこの仕事をやっていませんからね。もちろん、戦地や争いのある地域に行くとなれば、その危険性については考えますよ。自分の体ですから、きちんと自分で調べて、安全性ということも考えます」

「それでも続けるのは、やはり伝えたいと思うから。そして、実際にどうなっているのか、知りたい。自分の目で確かめたいという思いがあるからです」

大石さんの出版物の中には、写真集だけではなく、人々の証言をまとめた書籍も多数見られる。それらの文章は、もちろん大石さん本人による執筆だ。文章というのは、時には写真以上に多くの情報を私たちに与えてくれる。大石さんの文章力は、どのように培われていったのだろうか。

「私の場合は一人で行くことが多いですから、誰も書いてくれないの(笑)。書いたものは、編集者が直してくれるでしょ。それを見て“こうやって書くのか〜”って思って、それを繰り返していくうちに、だんだんと書くということにも慣れてきたのかもしれませんね」

「でも、雑誌の仕事などで、ライターさんがついてきた場合は、必ずライターさんに書いてもらいます。そういう時は、私は撮る人に徹します(笑)。もちろん最初の約束で、写真と文章ということであれば、編集者がついてきても、もちろん自分で書きます」

次回は年明け(1/16配信)になります。
最終回もどうぞお楽しみに!!

写真


聞きたかった写真のコト
質問する Question
夜景の撮影
いつも楽しく拝見しています。夜景の撮影について、教えてください。夜景によって異なるかもしれませんが、日没数時間を経過した、照明の明るい夜景の場合の絞りやシャッター速度の設定はどのようにしたらよいでしょうか? 通常の撮影では絞り優先で撮っています。(anayoi)
  Answer

■ Profile

大田学
新藤修一氏師事。現在、写真の学校 講師兼松濤スクールマネージャー。
キャノンP&G、Gショックなどの広告系カメラマンとして活躍。カメラマンに必要なのはイマジネーション。人が100人いれば100通りのイメージがある。プロに必要なことはイメージの飛躍を人に伝える力だ。

夜景をキレイに撮るためには・・
ご質問いただいた内容から、8時〜9時ぐらいの都心部の風景と想定しました。三脚を使用するということを前提にお話させていただきます。

好みもありますが、明るいところと暗いところの境目をくっきりさせ、表現した方が夜景はキレイだと思います。その場合、ISO100〜ISO400ぐらいのフィルムで、長時間露光をされることをオススメします。デジタルカメラでも同じように、、ISO100〜ISO400の感度で設定し、ノイズが出ないように気をつけてください。

<フィルムの感度が100の場合>
絞りは5.6〜8  → シャッタースピードは4秒〜15秒 
<フィルム感度が400の場合>
絞りは5.6〜8 → シャッタースピードは1秒〜4秒

数字はあくまでも目安です、参考程度に。


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編 集 後 記
12月8日は、私の大好きなジョン・レノンの命日でした。彼は私の青春そのものという感じです(世代は違うけど…)。その日、急に友達に誘われて、あるジョン・レノン追悼イベントへ行ってきました。ビートルズ時代を含め、数々の曲が演奏され、その中にはジョン・レノンとヨーコ・オノの「Happy Merry X'mas」もありました。皆さん知っていますよね。今まで何度も聞いた曲ですが、私はこの時初めて、“あの時代”に、この曲を歌ったことの意味を、とても強く感じていました。この曲のサブタイトルは「War is over」。ベトナム戦争に対する反戦歌なんです。21世紀にいながら、70年代の空気の中で聞いているような…その感覚というのは、明らかに、大石芳野さんと出会ったことによって感じた“何か”でした。
さてさて、今年もいよいよ終わりです!皆さん一年間、ありがとうございました!そして、来年からも「Photo365Magazine」を、宜しくお願い致します。良いお年を!(Hanaoka Mariko)

<編集部より>
今年はこの号が最終号になります。今年1年もご愛読いただき、本当にありがとうございました。みなさんにとってこの1年はどんな年でしたか? 新年1号目は、1月16日(月)配信です。新コーナーにも、たくさん質問メールをお寄せいただきありがとうございます。続々とお答えしていく予定ですので、楽しみにお待ちくださいね。それではみなさま良いお年を〜〜!!!
問 い 合 わ せ
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