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洋画の吹き替えには憧れを覚えますよね!
●次のセリフは、ある洋画の吹き替え用台本の一部である。それぞれの特徴を捉えて演じ分けましょう。
「帰ってきた008(ゼロゼロエイト)」
(ケン少年が居間で父とおしゃべりしている)
父「知ってるかい? うちのおじいちゃんは昔、イギリスのスパイだったんだよ。」 ケン「えっ、本当? コードネームも持っていたの?」 父「もちろんさ。その名も『008』だよ。」 ケン「へー、カッコいいや。まるでジェームズ・ボンドみたいだ。ところでおじいちゃんは今どこに行っているの?」 父「町内の平和を守るため、公園のゴミ拾いに行っているのさ。」
(そこへおじいちゃんが現れる)
ケン「あっ、帰ってきた! 008、無事に任務は終了したか?」 おじいちゃん「はて? 何のことだか、さっぱりわからん。」
(ケンの後ろで父が大笑いしている)
[解説]
海外作品の吹き替えでは、作品によって役をこちらに取り込むか、向こうに入り込むか使い分けます。例えばコメディの場合、現代的な日本語を取り入れながら役を取り込み、真面目で質の高い作品であれば、邪魔にならないように役をなぞるのです。ただ声を似せるのではなく、その人物のイメージが正確に伝わるように演技することが大切です。 |
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