|
■ Profile ■
柳谷杞一郎(やなぎたにきいちろう)
写真の学校/東京写真学園校長。 広告・出版物の制作ディレクターを経て、88年エスクァイア日本版の月刊化に際し、編集者として参加。90年副編集長。91年にカメラマンに転身。“大人の感性”と“少年の温もり”の混在する写真家として注目を集める。写真集に『Rapa Nui』『X』、著書に「写真でわかる<謎への旅>」シリーズの『イースター島』『マチュピチュ』などがある |
|
現在、デジタルカメラの画像記録形式として一般的に使われているのは、JPEG、TIFF、RAWの3種類だといっていいでしょう。
まずは、JPEG(Joint Photographic Expert Group)。現時点でもっとも普及している画像記録形式です。デジタルカメラだけではなく、世界標準のフォーマットとして、WindowsやMacinntoshなどのパソコン環境、インターネット上でも利用が可能です。1番の特長は互換性の高さですが、2番目の特長は、データ容量を圧倒的に小さくできることにあります。
技術的には5分の1から高度な圧縮技術を使って100分の1程度まで幅広い圧縮率を選択することが可能となります。多くのデジタルカメラで画像サイズと圧縮率を任意に選択できるようになっているようです。
ただし、いくら高度な圧縮技術を使っているとはいってもデータ容量を小さくするために、データ情報を切り捨てないわけにはいきません。見た目には変わらないように見えても、元データの画像と比べれば画質は確実に劣化しています。
TIFFはTag Image File Fomat の略。圧縮による画像劣化がないというのが、一番の特長です。 JPEGで画像を保存すると、保存のたびに圧縮が行われて画像が劣化していってしまうことになります。つまり、フォトショップなどで画像をいじり、JPEGで保存を繰り返すと画質はどんどん悪くなってしまうのです。というわけで、なにかしら手を入れたいと考えている画像はTIFFで保存するのが普通。さまざまな圧縮方式に対応し、劣化が起こらないからです。ただし、その分、それほど小さなデータに圧縮ができないし、やや互換性が悪いということになります。
で、3つ目の保存形式がRAWということになるのですが、RAWについての詳しい話は次回に持ち越します。
|
|
|
デジタル「写真の学校」
ご好評頂いている『「写真の学校」の教科書〜基礎編〜』発刊から1年。待望の第二弾!となるデジタル編がついに完成。発売前より予約注文が殺到!! デジカメの基本的ノウハウを含め、あなたの「本当に撮りたい写真」が見つけられる1冊です。柳谷杞一郎氏も編集に関わっています。 雷鳥社(2005/07)/1‚575円(税込み)
|
|
「写真の学校」の教科書
大好況につき、発売5ヶ月で4刷出来!! はじめて一眼レフを手にする初心者からプロカメラマンを目指す上級者まで、写真が大好きな人が通っている写真の学校がつくった「写真の教科書」。柳谷杞一郎氏が執筆・編集しています 雷鳥社(2004/08)/1‚575円(税込み)
|
|
花写真〜上手になるための18のルール〜
写真を上手に撮るために心掛けるべきことは、たった18のルール。まだカメラを持っていない人から中級者まで、読んで楽しい一眼レフカメラ入門の書。柳谷杞一郎氏が執筆・編集に関わっています 雷鳥社(2002/03)/1‚155円(税込み)
|
|