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■ Profile ■
柳谷杞一郎(やなぎたにきいちろう)
写真の学校/東京写真学園校長。 広告・出版物の制作ディレクターを経て、88年エスクァイア日本版の月刊化に際し、編集者として参加。90年副編集長。91年にカメラマンに転身。“大人の感性”と“少年の温もり”の混在する写真家として注目を集める。写真集に『Rapa Nui』『X』、著書に写真でわかる<謎への旅>シリーズの『イースター島』『マチュピチュ』などがある |
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大学生の頃、はじめて一眼レフカメラを手にした僕が最初に買ったフィルターはケンコーのLBAフィルターのW2とW4でした。当時の僕はクールな青っぽい色合いよりもセピア調の温かい色合いの写真の方が素敵だ、と思っていたのです。
大学2年生の時に1年間ヨーロッパにキャノンAE1を持って出掛けたのですが、常時このW2 かW4のフィルターがレンズにつけられていました。ヨーロッパの中世風街並みとLBAフィルターのセピア調色合いはよく合います。ほぼ全カットにフィルターが使われているのですが、今見てもそれほど悪い感じはしません。でも、まあ、よーく見ればLBAフィルターをつけない方がよい場面も、LBBフィルターをつけた方がよい場面もあります。
日本に帰ってきた僕は、LBAフィルターのW8、W12を追加購入し、合わせてLBBフィルターも同じラインナップで合わせました。すなわちC2、C4、C8、C12を購入したのです。正直、色の濃すぎるフィルターを多用するのは、あめり感心できることではありません。ブルーの色が濃い写真、セピアの色が濃い写真。つまらない風景がそれなりの絵になってしまいます。けれど、それは、なんの変哲も無い風景をごまかした、というだけのことです。
実は、日本帰国後あれほど常用していたLBAフィルターを、ほとんど使わなくなりました。もちろん、ついでに購入したLBBフィルターにいたっては撮影に携帯していくことさえなくなっていったのです。
風景写真を中心にする僕が現在もっとも使用頻度が高いのは、当然偏光フィルターということになります。偏光フィルターはどういうフィルターかって?デジタル写真に直接関係ないので、それはまた別の機会にお話しますが、LBA、LBBフィルターは本当に使わなくなっていました。
ところが、一昨年あたりから撮影にデジタルカメラを使うようになって、またまた、すっかりLBA,LBBフィルターを使う感覚がよみがえってきたのです。どうしてかって? それはまた次回お話しましょう。
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